フォークランド紛争に参加した機体を製作した。　エレールのキットは雰囲気が良く、いいラインをしているが開発時期が古く、気になるところがあるので全体に手をいれてレベルをひき上げた。
　コクピットはサイドコンソールなどを自作して配線を施し、シートも削りだし自作した。　補助インテークは開口してカバーを自作し、各部のインレット、アウトレットも作り直して開口した。　機関砲はモールドを削り落とし、真鍮パイプを組み合わせて自作した。　センサー、アンテナ類も真鍮板とプラペーパーから自作した。　航法灯や翼端灯はクリアーパーツに置き換えた。　脚庫内はモールドやディティールを追加した。　翼後縁は削り込んで薄くし、フィンは削り込んだり作り変えて薄くした。
　塗装は暗色から立ち上げ、青味を強くした。ウェザリングは過酷な環境下を想定し、強めに施し、フラットに仕上げた。　マーキングはキットのデカールを使用し、フォークランド紛争時のアルゼンチン海軍機にして英駆逐艦シェフィールドを葬ったとされる機体を再現した。

スケールアヴィエーション Vol.26　2002年　7月号掲載