特集に合わせて製作した作品。巻頭ではないが、反響があったということで安心した。
　現在は金型に傷みが目立ち、その処理に時間がかかるキットだが、この作品はファーストロットを使用した。　さすがにファーストロットはすばらしい。合いがすごく良く、組みやすい。これが本来のクオリティだろう。表面も顔がうつるぐらいツルツルで気持ちがいい。
　コクピットはキットをベースにプラ材や金属材で手を入れた。十分満足できる仕上がりとなった。パイロットはキット付属のパーツではなく、パイロットセットからもってきている。ポーズを変更している。　武装はなし、クリーン状態とした。初期によくみられたサイドワインダーのランチャー４基としている。アダプターはレジンブロックからの削り出し。
　前脚は収縮してカタパルトフックがおりた状態を再現するため、交換できるように加工した。アレスティングフックも固定していないので発艦、着艦の両方が再現できる。（と思ったけど、脚が伸びた状態にならないと完璧じゃないね。着艦した瞬間なら可能かな？）
　　デカ－ルはCAMを使用した。マーキングの大きさやストライプの太さや長さなど合わないので切り貼りしている。糊が弱く、すぐはがれてしまうので木工ボンドを水でうすめたもので対処した。

スケールアヴィエーション Vol.24　2001年　11月号掲載