陸上爆撃機として運用されていたが、れっきとした艦上爆撃機。世界の傑作機に掲載されている、着艦フックを装備した貴重な機体を製作した。
　初期にリリースされた限定キットと最近の改修キットを組み合わせ、彗星エッチングセットを使用した。　コクピットのシートや装備品は限定キットのメタルパーツ。ベルトがモールドされていたり、ディティールが細かいので重宝する。しかし、すでに絶版で在庫のみ。見つけてもかなりの出費を覚悟しなければならない。　ロールバーや機銃支持架はエッチング。　キャノピーはファルコンのバキュームパーツ改造。　脚もメタルパーツ。ブレーキパイプがモールドされている。脚カバーはエッチング。この薄さが気持ちいい。
　世界の傑作機に掲載されているのは廃棄状態だが、稼働していた頃の塗装にした。イメージでかるく退色させた。　数種類の暗緑色をグラデーションをかけながら塗装した。　一部のステンシルを除き、日の丸や機番号などマーキングはマスキングをして塗装している。　スピナーは好みと写真から判断して暗緑色にした。　爆弾は黒色というイメージがあるが、ねずみ色が正しいそうだ。
　訓練のためとかいわれているが、なぜこの機体が着艦フックを装備していたのかはわからない。　空冷エンジン型の空母運用試験機だったかもしれない。。そうだったら夢があっていいなと思っている。（最近は空冷型も空母で運用されていたという情報があるが、はたして真相は？）

スケールアヴィエーション Vol.39　2004年　5月号掲載