胴体が若干細く、キャノピーが少し四角い以外は良好なプロポーションをしている。　キットはシャープなスジ彫りだが、これといってモ－ルドもなく、かなりあっさりしている。
　コクピットはフィギュアを乗せたこと以外は特に何もしていない。パイロットはファインモールドの烈風から、偵察員はタミヤの月光から持ってきている。
　フィレットとすべての翼後縁がかなり厚く目立つ。内側だけでは不十分なので外側らも削り込み薄くした。消えてしまった張布部分は掘り込む方向で再生し、違うタッチに仕上げた。背ビレも薄くしている。
　その他にエンジンにプラグコードを追加し、排気管はキットを加工している。翼下面の爆弾架は揺れ止めを追加した。爆弾はねずみ色で塗装した。最近発表された写真からはっきり見て取れる。　画像では見えないだろうが、リベットを打っている。
　塗装について。中島系、三菱系の暗緑色と明度の高いグリーンを使用してグラデーション塗装をしている。　誌面ではのっぺりしていたが、実際はこのような感じ。
　マーキングはミッドウェー海戦、飛龍搭載の小林大尉機。写真や資料から推測、判断した。日の丸も含め、マスキングして塗装している。スパッツは確信持てず下面色のままだが、ここはウソでも赤のラインをいれるべきだった。。

モデルグラフィックス Vol.233　2004年　4月号掲載